ノベルティ・景品・販促品の【まめ知識】 商品素材の特徴 ゴム・グリセリン類について
ゴムノキの樹液を原料として作られる天然ゴムと、石油を原料として人工的に合成される合成ゴムに大きく分けられる。
天然ゴム
ゴムノキの樹液を原料として作られる天然ゴムと、天然ゴムを科学的に製造した合成天然ゴム(IR)があり特徴は似ている。高強度、耐摩耗性、耐寒性などバランスはとれているが、耐候性、耐油性、耐薬品性、耐熱性に劣る。トラックのタイヤ、ホース、ベルト、靴底などに使われる。
スチレンブタジエンゴム・SBR
天然ゴムの代用として開発され、低価格で汎用ゴムとして幅広く使われている。耐候性、耐熱性、耐摩耗性、耐弾性に優れ、耐油性も天然ゴムより優れているが、耐寒性や引き裂き強度では劣る。自動車タイヤ、運動用具、靴底などに使用されている。
シリコンゴム
シリコン樹脂(シリコンを主成分とする合成樹脂)のうち、ゴム状のもの。耐熱・耐水・耐薬品性、耐オゾン性に優れていることから、シーリング剤や保護用素材に使われ、自動車関連部品、食品関連機器部品などにも多用されている。また人体にも優しく、医療分野では弾性材料や繊維材料として利用されている。
熱可塑性エラストマー(TPE)(TPR)
プラスチックとゴムの中間の性質を持ち、ゴムのように軟らかくプラスチックのように簡単に加工できる。ゴムに近い軟性のものからプラスチックに近いものまで幅広く、チューブ、グリップなど様々な分野で使われている。リサイクルが可能なため、従来のゴムに代わり近年、その需要が伸びている。厳密にはゴム(ラバー)ではないので、TPEが正しいが、便宜上TPR(熱可塑性ゴム)と呼称されることもある。
主成分となるプラスチックによって、スチレン系(TPS)、オレフィン系(TPO)、塩ビ系(TPVC)、ポリエステル系(TREE)、ポリウレタン系(TPU)、ナイロン系(TPA)など様々な種類がある。
グリセリン
無色透明の糖蜜状液体で多くが植物油から作られる。アルコールに可溶、エーテルに難溶、水に非常に溶けやすく吸湿性が強い特性がある。この保水性を生かして、化粧品、水彩絵具によく使われる。毒性がほとんど無いことから、医療分野では利尿薬、脳圧降下薬、浣腸液、目薬など様々に用いられる。